smart ismには、いくつも症状を抱え、病院や整骨院、鍼灸や整体などを渡り歩き、薬、サプリメント、運動、ダイエットなどに取り組んだにもかかわらず、一向に良くならないという方が多く訪れます。主症状の他にも慢性疲労、自己免疫疾患、アレルギー、アトピー、胃腸不良、精神疾患、慢性痛などの慢性的な問題を抱えている方は非常に多く、それらは年々増え続けているのが現状です。

これらの慢性的な病気や生活習慣病が増え続けているのはなぜなのでしょうか?

様々な原因や要因が考えられますが、一つの要素として、『現代医療が根本療法を苦手としている』からと言えるでしょう。現代医療が得意としているのは対症療法によって症状を抑制することですが、病気の元となっている原因を治療することや病気の予防に焦点を当てることは苦手としているからです。

だからといって現代医療がいけないといって否定している訳ではありません。救急医療ではかつては救われなかったたくさんの人たちを助け、感染症で亡くなる人の数を激減させたのも現代医療の発展によるものです。そして平均寿命をのに大きく貢献していることは間違いありません。

その反面、慢性病や、生活習慣病などの治療には効果が上がっていないのが現状です。むしろこれらの病気で苦しむ人はどんどん増加しています。

薬は症状の緩和には大きな力を発揮します。しかし、病気の根本を改善してくれるかというと疑問が残ります。治療をしても徐々に病状は進み、薬は増え、症状は悪化し、別な疾患も増え、さらに薬を増やしていくことになります。そうしないと症状が抑え切れないからです。

薬による症状の緩和は、原因の解決ではないので、慢性的な疾患が根本から改善することはありません。

【現代医療を補完する自然療法】

そこで今、注目を集めているのが自然療法です。

人間には本来、自分の体を自ら治す力、自然治癒力が備わっていますが、日常のさまざまな影響を受けてその自然治癒力がうまく働かなくなってしまうことがあります。その結果、長い時間をかけて作り出されるのが、生活習慣病、不定愁訴、原因不明の疾患といった慢性病なのです。

このような状態に対し、自分の体の自然治癒力を引き出していこうとするのが『自然療法』です。

自然療法では、今ある症状に焦点を当てるのではなく、体全体を俯瞰的にみていきます。「木を見て森を見ず」ではなく、「森全体を見渡す」広い視点で体を捉えます。

健康を取り戻すカギは自然治癒力を取り戻すこと

体が弱ると自然治癒力も弱くなります。免疫力も低下し、体力も気力も低下します。その結果、慢性病をはじめとする健康問題が発生します。そして外部からの助けが必要になってしまいます。自然治癒力を回復させる助け、これが『自然療法』です。

自然療法の基本は栄養、運動、施術、ストレス対応です。自然治癒力を向上させるにはまず、体内に入った毒素や老廃物を排出させ、血液と細胞をきれいにし、栄養素が体の隅々にまで届くようにしなければなりません。

また、精神的な健康も重要です。ストレスや精神不安は人間の行動を間違った方向へ導き、そしてその行動が故に病気を作り出すことがあるからです。自然療法では心と体をつなぐカウンセリングやコーチング、セラピストによる施術などはとても有効に働きます。

セラピストと共に自ら自然療法を生活に取り入れ、徐々に実践していくことで、自然治癒力が回復、向上していきます。すぐに体の変化に気づくことでしょう。その「気づき」をとり戻すことで、体調の変化を感じ取れるようになります。

体調の変化を感じられるようになれば、結果として、免疫力の高い強い体が手に入り、様々な病気を予防することにつながります。自然療法を日常に取り入れて、薬に頼らない、体力と気力の充実した健康な体を取り戻していただけたらと思います。